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KiCadで基板を作ってみた 基板設計



 
 
 初期設定
回路図が完成したら、次は基板設計(アートワーク)です。
まずは初期設定として、基板全体のデザインルールを設定し、次に回路図をPDBエディターにエクスポートします。

kicadの初期画面からPCBエディターを開き、


基板の設定を押して、


「物理的スタックアップ」で層構成を設定します。
板厚は基本的に1.6で、カラーも基本的にレジスト緑・シルク白でいいです。
今回両面板なのでレイヤーは2にします


デザインルールに関しては、今回の基板はシンプルな基板なので、
デフォルトからあまり変更せずとも良さそうです。
変更箇所として、ユニクラフトのデザインルール基準で、
・アニュアリングは片側0.2o必要(銅箔35μの場合)
・導体端〜基板端(外形線の中心)のクリアランスは、ルーター加工の場合0.3o必要


設定が終わると回路図をPCBエディターにエクスポートします。
画面上「回路図から基板を更新」を押します。



 部品配置〜部品面配線
エクスポートすると、こんな感じで固まって画面に出ます。

※ちなみに現行バージョンのkicadでは、ネットリストの出力は不要です。
 ネットリストとは、基板上にある部品の端子の電気的接続を記載したもので、基板でパターンになる部分です。


固まっている部品をそれぞれ大まかに配置していきましょう。
せっかくなので、SHIROさんのページにある基板画像を参照して並べます。



このように並べました。

細い線は接続先を表す「ラッツネスト」(通称ラッツ)という線です。
ボタン電池ホルダーは裏面に配置しますので、
電池ホルダーを選択し、「F」キーを押して裏面に移動させます。

次に配線を行います。
画面右のこのボタンを選んで、
線を引きたい個所をクリックすると、ラッツネストでつながりがあるところのみ光ります。


この通りに線を引けばOKです。


曲げたい個所で一度クリックすると曲げられます


部品面の配線完了しました。



 外形〜半田面ベタ作成
次に外形を書きます。
レイヤーはEdge Cutsを選択して、
「円弧を描く」を使ってホタルの頭と尾の部分を書いてみます。


任意の場所を中心として、マウスを動かし大きさを決めてクリック。
次に角度を決めます。半円は180度ですね




これを上下に書いて直線でつなげると外形の完成です。


外形を書き終わったらGND(はんだ面)を銅べた塗りつぶしします。
レイヤーはB(bottom)、塗りつぶしゾーンを追加を選択して、




GNDを選択して、このようにベタを作成しました。


ふとここで、Q1のMOSFET 2N7000の足はこんなにピッチ狭いのか?と少し気になりまして確認。


やはり間違えてました。
正しいものに変更します。
該当するフットプリントQ1を選択して右クリック
「フットプリントの変更」から変更します。

変更して配線とGNDべたをやり直して完了



 シルク作成〜最終チェック

続いてシルクを作成します。
シルクのレイヤーで直線や円形を選んでホタルの絵柄を書きます。


SHIROのIchigoJam日記」さんと比べると若干驚いた表情になりましたが、
完璧は求めずこれでOKとします。

こちらが「SHIROのIchigoJam日記」さん作成分で、


こちらが私作成分です。


ちなみに、半田面に弊社のロゴを入れました。
これはkicadのTOP画面からイメージコンバーターを開いて、
「元の画像をロード」で画像をロードしてフットプリントでクリップボードにエクスポートすると、
PCBエディターに貼り付けられるようになります。
あとは貼り付けたいレイヤーを選んで右クリックで貼り付けです。


そして恥ずかしいことに今気づいたのですが、
電池ホルダーも微妙にフットプリントが違いますね。
変更して配線し直しました。


ここで仕上がりを3D画像で確認してみましょう
ここをクリックすると


こんな感じで3D画像が表示されます。




最後にデザインルールチェッカーで確認しますと、


エラーは無しですが、シルクについて警告が出ている状態でした。
ランド上のシルクはガーバー出力時に「カットする」設定で出力できるので、このままでOKとします。
続いてガーバーを出力して基板製造に入ります。

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