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スマホの中にはどんな基板が入っている?
はじめに私たちが毎日使っているスマートフォン。 「スマホ=1枚の基板」と思われがちですが、実際にはメイン基板・RF基板・サブ基板・FPC・モジュール基板など、5〜8枚程度の異なる基板が搭載されています。 スマホ内部の基板構成一覧
一般的なスマートフォンでは、これらの基板が立体的に配置され、信号・電力・放熱・通信を見事に両立しています。 @ メイン基板(ロジックボード):スマホの中枢スマホの頭脳であるSoC(System on Chip:CPUやGPUを統合した中枢チップ)を中心に、メモリや電源制御ICが集まる高密度多層基板。 層数:8〜12層(ハイエンド機では14層以上) ★TOPメーカー2社のHDI構造比較
★A社は“コアレスHDI”で高密度・高性能を極限まで追求。 A RF基板(高周波基板)5GやWi-Fiの高周波信号を扱うRF基板は、誘電率の低い高周波材が使われます。 層数:6〜10層 スマートフォンでは5G(Sub-6GHz〜ミリ波)に対応するため、 B フレキシブル基板(FPC)とリジッドフレックス構造スマートフォン内部の狭いスペースでは、曲げられるFPCが欠かせません。 層数:1〜4層 ★リジッドフレックス基板の設計ポイントリジッドフレックス基板は、硬いリジッド部と柔らかいフレックス部を一体化した構造。 層構成例:リジッド部6層+フレックス部2層 設計ポイント:
★折り畳みスマホでは、ディスプレイ裏にS字状のFPC+リジッド部が組み合わされ、 C COF・COG実装の新世代技術スマホの狭額縁化・軽量化のため、ICチップを直接実装する技術が発達しています。
TOPメーカー内では、COF実装+FPC接続が主流。 D ビルドアップ構造の層構成イメージTop Layer (Signal) ------------------------ Build-up Layer 1 (Signal) ------------------------ Ground Plane ------------------------ Core / or Coreless Area ------------------------ Power Plane ------------------------ Build-up Layer 2 (Signal) ------------------------ Bottom Layer ★高密度化の鍵は「ビルドアップ層の積層」と「ビア構造」。 まとめスマートフォン内部には、用途や機能に応じて複数の基板が立体的に配置され、それぞれが高密度化・薄型化・高速化を実現することで、限られた空間の中で多機能化と高性能化を両立しています。 今後はさらに、ガラス基板上へのCOG/COP実装、ミリ波アンテナ一体型RFモジュール(AiP)、3D積層SiPによる超小型基板などの開発・実用化が加速していく見込みです。
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