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KiCadでのビアの打ち方・操作まとめ その2
KiCadでのビアの打ち方・操作まとめ その1 では、 配線中のビア配置、ビア単体配置、サイズ変更、プロパティ設定について記述しました。 その2では、ビアサイズの初期設定方法、ネットクラスの各項目の意味、 ビアの移動・削除方法、接続確認(ハイライト・DRC)の手順について解説します。 ★ビアサイズの初期値を設定する方法 毎回ビアサイズを個別に直すのが面倒な場合は、あらかじめ既定値を設定しておく方法もあります。 1. PCBエディター→ファイル→基板の設定を開く 2. ネットクラスの項目を開く 3. ビアサイズやドリルサイズの初期値を設定する こうしておくと、配線中にVキーでビアを打ったとき、設定したサイズを使いやすくなります。 ビアの大きさがバラバラになりにくいので、操作面でも管理しやすくなります。 ここでネットクラスの各項目について説明します。 そもそもネットクラスとは、配線ルールをまとめて管理するグループです。 電源用・信号用などで条件を変えるために使います。 ■ 各項目の意味 1. 名前(Default) このルールの名前です。 Defaultは、何も指定していないネットに適用されます。 その他の例として、信号用で<Signal>、電源用で<Power>など、好きに設定可能です。 2. クリアランス(0.2 mm) 配線・パッド・ビア同士の最小距離です。 小さいほど高密度にできますが、ショートのリスクが上がります。 大きいほど安全で製造しやすくなります。 0.2 mmはかなり標準的な設定です。 3. 配線幅(0.2 mm) トラック(配線)の太さです。 細いほど高密度にしやすいですが、流せる電流は小さくなります。 太いほど電流を流しやすいですが、スペースを使います。 信号線なら0.2 mmは一般的です。 電源線はもっと太くすることが多いです。 4. ビアサイズ(0.6 mm) ビアの外径(ランド径)です。 銅の丸い部分の直径を表します。 5. ビア穴(0.3 mm) ドリルで開ける穴の直径です。 0.6 mm(外径)に対して0.3 mm(穴径)なので、周囲にランドが確保されています。 この組み合わせはかなり標準的で使いやすい設定です。 6. uVia サイズ(0.3 mm) マイクロビアの外径です。 レーザー加工用の小さいビアに使います。 ビルド基板などで使用されるため、普通の基板ではあまり使いません。 7. uVia 穴(0.1 mm) マイクロビアの穴径です。 スマートフォンやBGAなどの高密度基板で使うレベルです。 8. DP 幅(0.2 mm) 差動ペアの配線幅です。 USB、HDMI、高速信号などで使います。 9. DP ギャップ(0.25 mm) 差動ペア2本の間隔です。 インピーダンスに影響する重要な項目です。 10. PCBの色 見た目用の表示設定です。 電気的な意味はありません。
★操作方法 移動 Mキーで移動 ドラッグして移動 注意事項として、ビアが配線の一部として入っている場合、移動の仕方によっては周辺の配線も一緒に動くことがあります。 そのため、ビアだけ動かしたつもりでも、結果として配線形状が変わることがあります。 移動した後は、見た目だけでなく、接続が崩れていないかも確認すると安心です。 ビアを削除する方法 不要になったビアはDeleteキーで削除できます。 右クリックメニューから削除することもできます。 注意事項として、配線途中にあるビアを削除すると、当然ながら表面と裏面の接続が切れます。 見た目では気づきにくいこともあるため、削除後は未接続表示やラッツネストも確認しておくと安心です。 ビアの接続確認方法 1. ネットハイライトで確認する 同じネットをハイライトすると、配線・パッド・ビアが同じネットであれば一緒に強調表示されます。 ビアだけ光らない場合は、想定どおりにつながっていない可能性があります。 ハイライトのやり方ですが、例えば以下のような 一部パターンがビアで裏面に逃げている基板があったとして(青矢印の箇所) PTH上もしくはパターン上でCtrl+Hを押すと、以下のように 繋がっているパターンがハイライトで表示されます。 もし繋がっていない場合でも、以下のように補助線(ラッツネスト)が表示されます。 2. DRCを実行する 最後にDRCを実行すれば、未接続やクリアランス違反なども確認できます。 ビア操作のあとにエラー確認をする流れを覚えておくと、作業ミスを減らしやすくなります。 また、先ほどハイライトのショートカットをCtrl+Hと記載しましたが、 この確認方法としまして、PCBエディター→画面上部の「設定」の「設定」 ホットキー→検索窓に「ハイライト」と入れれば出てきます。 その他ホットキーがデフォルト設定されていない内容に関してホットキーを設定する場合、 該当箇所をダブルクリックして、設定したいホットキーを入力すると設定できます。 参考になれば幸いです。
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