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Kicad 回路図エディター 回路図の設定その1 一般設定
※ここではKicad 回路図エディター→左上「ファイル」→「回路図の設定」の各画面で 出てくる用語について、それぞれ説明していきます。
ここでは、 ・文字サイズ ・シンボルの線幅 ・接続点サイズ ・ラベル表示方法 ・シート間参照表示 など、回路図エディター全体の表示・見た目に関する設定を行えます。 主に回路図の視認性や表示スタイルに関係する設定であり、 ここで設定しても回路動作やERC結果そのものが変化するわけではありません。 ただし、回路図の読みやすさや印刷時の見え方には大きく影響します。 大規模回路や共同設計時には、表示ルールを統一しておくと便利です。 シンボル ユニットの表記方法 複数ユニットを持つ部品の表示方法を設定します。 たとえばロジックIC内部のA/B/Cゲート表記などに使用されます。 デフォルトのテキストサイズ 回路図上に配置する文字の標準サイズです。 部品名、定数、ラベルなどの文字サイズに影響します。 上線のオフセット比 反転信号などで使用する上線を、文字からどの程度離して表示するかを設定します。 ラベル オフセット比 ネットラベル文字を配線からどの程度離して表示するかを設定します。 グローバル ラベルのマージン比率 グローバルラベル周囲の余白サイズを調整します。 ラベル枠の見た目に影響します。 デフォルトの線幅 シンボルや図形描画時の標準線幅です。 回路図全体の太さや視認性に関係します。 ピンシンボルのサイズ ピン先端の表示サイズを設定します。 入力・出力・電源ピンなどの表示に影響します。 接続点のサイズ 配線接続時に表示される黒点サイズを設定します。 大きくすると接続箇所が見やすくなります。 接続グリッド 配線接続時の基準グリッドサイズです。 通常は標準設定のままで問題ありません。 シート間のリファレンスを表示 他シートとの接続情報を表示します。 階層回路図や複数ページ回路で便利な機能です。 ページ自身のリファレンスを表示 同一ページ内の参照情報も表示対象に含めます。 標準(1,2,3) シート番号を通常形式で表示します。 省略(1..3) 連続番号を省略表示します。 表示を簡潔にしたい場合に使用されます。 接頭辞 シート参照番号の前に付加する文字列を設定します。 接尾辞 シート参照番号の後ろに付加する文字列を設定します。 破線長 破線表示時の線分長さを設定します。 ギャップ長 破線同士の間隔を設定します。 有効数字(電圧) シミュレーション時の電圧表示桁数を設定します。 範囲(電圧) 電圧表示範囲を自動または手動で設定します。 有効数字(電流) シミュレーション時の電流表示桁数を設定します。 範囲(電流) 電流表示範囲を自動または手動で設定します。
ここでは、 ・プロジェクト共通の管理情報 ・部品表(BOM)用の追加項目 ・図面タイトル情報 ・メーカー型番や購入先URL など、回路図プロジェクト全体で使用するフィールドテンプレートを設定できます。 主に部品管理・BOM出力・製造管理用途で使用される設定です。 ここで登録した項目は、各シンボルへ簡単に追加できるようになります。 特に部品点数が多い回路や、量産・発注管理を行う場合に便利です。 プロジェクト フィールド名テンプレート プロジェクト全体で共通利用するフィールド名を登録する場所です。 ここで追加したフィールドは、各部品シンボルで簡単に使用できるようになります。 名前 フィールド名を設定します。 たとえば「Manufacturer」「PartNumber」「Supplier」などを登録できます。 表示 そのフィールドを回路図上に表示するかどうかを設定します。 通常、管理情報は非表示にすることが多いです。 URL フィールド内容をURLとして扱う設定です。 部品購入ページやデータシートURL管理に便利です。 +ボタン 新しいフィールドテンプレートを追加します。 ゴミ箱ボタン 選択したフィールドテンプレートを削除します。 使用例@:メーカー型番管理 たとえば以下のようなフィールドを登録しておくと便利です。 Manufacturer PartNumber Datasheet Supplier 各部品ごとに、 ・メーカー名 ・型番 ・データシートURL ・購入先 を入力できるようになります。 使用例A:DigikeyやMouser管理 以下のようなフィールドを追加するケースもあります。 Digikey Mouser LCSC 各部品に購入ページURLを保存できます。 後から部品手配するとき非常に便利です。 使用例B:BOM(部品表)出力 BOM出力時に、 ・メーカー ・型番 ・価格 ・実装区分 などを一覧化できます。 たとえば実装区分として、 SMT DIP DNP(未実装) などを管理するケースがあります。 使用例C:社内管理番号 会社やチームによっては、独自管理番号を登録することがあります。 InternalCode Revision ApprovedBy などを設定しておくことで、設計管理しやすくなります。 実際にはどう使う? フィールドテンプレートを登録後、各シンボルのプロパティ画面を開くと、 追加した項目を簡単に入力できるようになります。 部品数が少ない趣味回路では不要な場合もありますが、 実務設計や量産案件では非常によく使われる機能です。
ここでは、 ・BOM(部品表)の表示形式 ・出力する項目の並び順 ・部品表フォーマットのテンプレート化 など、BOM出力時の設定を管理できます。 主に部品管理・実装依頼・部品発注時に使用される設定です。 回路図自体の動作には影響しませんが、 量産や組立依頼時には非常に重要な設定になります。 特に複数案件を扱う場合、BOM形式を統一すると管理しやすくなります。 BOMプリセット 部品表(BOM)の出力形式を保存・管理する機能です。 用途ごとに複数のBOM形式を作成できます。 名前 BOMプリセット名を設定します。 たとえば、 実装用BOM 購入用BOM 社内管理用BOM などの名前を付けて管理できます。 プリセットの部品表フォーマット そのプリセットで出力する項目内容を設定します。 どのフィールドを出力するかを管理します。 +ボタン 新しいBOMプリセットを追加します。 ゴミ箱ボタン 選択したBOMプリセットを削除します。 使用例@:実装工場向けBOM 実装会社へ渡す場合、以下のような情報を含めるケースがあります。 Reference Value Footprint Quantity Manufacturer PartNumber これにより、実装工場側で部品確認しやすくなります。 使用例A:購入専用BOM 部品購入担当向けに、購入情報中心のBOMを作ることがあります。 Manufacturer PartNumber Digikey Mouser LCSC Quantity このようにすると、発注作業が非常に楽になります。 使用例B:社内管理用BOM 社内管理向けに、独自項目を含める場合があります。 InternalCode ApprovedBy Revision Cost などを追加して管理するケースがあります。 使用例C:DNP部品管理 未実装部品(DNP)を区別するため、 以下のような項目を追加する場合があります。 AssemblyOption DNP 試作版と量産版で部品有無を切り替える用途で使用されます。 実際にはどう使う? たとえば、 ・購入用BOM ・実装工場提出用BOM ・社内管理用BOM をそれぞれ別プリセットとして保存しておくことで、 用途ごとにワンクリックで出力形式を切り替えられます。 実務では非常によく使われる便利機能ですが、 趣味用途や小規模回路では未使用の場合もあります。 その2に続きます。
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